検索

子どもにお小遣いをあげないのはダメ?メリット・デメリットと家庭でできる金銭教育

みらいの学び
公開日:2026年7月21日 更新日:2026年7月21日
子どもにお小遣いをあげないのはダメ?メリット・デメリットと家庭でできる金銭教育

「子どもにお小遣いをあげないのはよくないのでは?」と悩む保護者は少なくありません。一方で、お小遣いをあげずに必要なものをその都度購入している家庭もあります。

大切なのは、お小遣いをあげること自体ではなく、お金との向き合い方を子どもにどう伝えるかです。

この記事では、お小遣いをあげないメリット・デメリットや、家庭で実践できる金銭教育についてわかりやすく解説します。

もくじ

    子どもにお小遣いをあげないのはダメ?家庭によって考え方は異なる

    「子どもにはお小遣いを渡すべき」という考え方もありますが、お小遣いをあげない家庭も珍しくありません。
    まずは、お小遣いに対する考え方について見ていきましょう。

    お小遣いをあげない理由は家庭によってさまざま

    子どもにお小遣いをあげない理由は、家庭によって異なります。

    • 必要なものは親が購入しているから
    • まだお金を管理するには早いと考えているから
    • 無駄遣いを避けたいと考えているから
    • お手伝いをしたときだけ報酬を渡すルールにしているから


    などさまざまです。
    日頃から買い物に一緒に行き、商品の値段を見比べたり、家計について話したりすることで、お金の大切さを伝えている家庭も多くあります。
    お小遣いをあげるかどうかだけでなく、家庭の教育方針や子どもの成長に合わせた方法を選びましょう

    お小遣いのあげ方に正解はない

    お小遣いを「あげる」「あげない」に正解はありません。
    毎月決まった金額を渡す方法もあれば、必要なときだけ渡す、お手伝いの報酬として渡すなど、さまざまな方法があります。
    お小遣いを渡していても使い方について親子で話し合う機会がなければ、お金の管理を学ぶのは難しいかもしれません。
    お小遣いがなくても、買い物や家計の話を通して金銭感覚を育てることは可能です。
    周囲の家庭と比べるのではなく、自分たちに合った方法を選ぶことが大切です。

    子どもの年齢や性格に合わせて考えることが大切

    子どもの成長段階によって、お金への理解度は変わります
    小学生の低学年では、少額のお金を使う経験や、親と一緒に買い物をする経験を重ねることがお金の教育になるでしょう。
    高学年になると、自分で欲しいものを考え、計画的にお金を使ったりする力も育てられます。
    500円や1000円などある程度まとまったお金を渡して使い方を任せる方法もおすすめです。

    また、同じ年齢でも性格によって向いている方法は異なります。

    • 欲しいものをすぐ買ってしまうタイプ
    • コツコツ貯金するのが好きなタイプ
    • お金にあまり興味がないタイプ

    このような違いも踏まえながら、お小遣いの有無や渡し方を考えるとよいでしょう。

    家庭での金融教育に役立つ記事はこちらから!
    家庭でもできる!子どものための「お金の教育」

    円安と円高って何?小学生向けに分かりやすく解説!

    子どもにお小遣いをあげないメリット

    お小遣いをあげないことには、家庭によってはメリットもあります。
    代表的な3つを紹介します。

    子どもの無駄遣いを防げる

    お小遣いを渡さないと、衝動買いや無駄遣いを減らせます。
    子どもは興味を持ったものをその場で買いたくなることも多くあります。
    しかし、お小遣いがないと一度立ち止まり「本当に必要か」と考えるきっかけになるでしょう。
    まだ計画的なお金の使い方が難しいようであれば、お小遣いをあげない方法が合う家庭もあります。

    必要なものか親子で考える機会をつくれる

    子どもが「これが欲しい」と言ったとき、親子で話し合う機会が増えることもメリットです。
    たとえば、

    • 本当に必要なものなのか
    • 今すぐ必要なのか
    • 他のもので代用できないか


    こうしたやり取りを繰り返すと「欲しいもの」と「必要なもの」の違いを考える習慣が身につきます
    将来、自分でお金を管理するようになった時にも、衝動買いをするのではなく、冷静に判断する力につながるでしょう。

    家庭でお金の使い道を把握しやすい

    お小遣いを渡さない場合、子どもの買い物は親が確認しながら進められます。
    文房具や本、おもちゃなどを購入する際も、親子で相談して決めることが可能です。
    そうすると、何にお金を使ったのか、本当に必要だったのか、次回はどうするかといった振り返りもしやすくなります
    子どもがお金を使う経験をすべて制限する必要はありませんが、家庭で話し合いながら経験を積める点は、お小遣いをあげない方法のメリットの一つといえるでしょう。

    子どもにお小遣いをあげないデメリット

    ここまで、お小遣いをあげないメリットを紹介しました。
    しかし、デメリットも理解したうえで家庭に合った方法を選ぶことが大切です。

    自分でお金を管理する経験が少なくなる

    お小遣いをもらえない状態が続くと、自分でお金を管理する経験が少なくなる可能性があります。
    子どもにとってお小遣いは「限られたお金をどう使うか」を考える練習の場にもなります
    今月は何に使うか決める、欲しいもののために貯金する、予算内で買い物をするといった経験は、お小遣いがあるからこそ身につきやすい面があります。
    お小遣いをあげない場合でも、買い物を任せたり、予算を決めて使ってもらったりするなど、お金を管理する機会を意識的につくることが大切です。

    友達との違いに戸惑うことがある

    小学生になると、友達同士でお菓子を買ったり、文房具を購入したりする機会が増えてきます。
    そのような場面で、自分がお小遣いをもらっていないことを知り、戸惑う子どももいるでしょう。
    こうした状況では、お小遣いがないこと自体よりも「なぜこのルールなのか」を子どもが理解できているかが大切です
    「必要なものは家で買うから大丈夫だよ」「もう少し大きくなったら一緒に考えよう」など、子どもの不安や不満を受け入れながら、家庭の考え方を年齢に合わせて伝えてあげましょう。

    お小遣いがなかった反動で使いすぎる場合がある

    中学生や高校生になって初めてまとまったお金を自由に使えるようになったとき、これまで我慢していた反動で気持ちが強くなり、使いすぎてしまうケースもあります
    すべての子どもに当てはまるわけではありませんが、少額から計画的に使う経験を積んでおくほうが安心できるかもしれません。
    お小遣いをあげない場合でも、買い物の予算を決める、お釣りを管理してもらう、欲しいもののために貯金をするといった経験を取り入れることで、将来のお金の使い方を学びやすくなります。
    また、自分のお小遣いがなく、自由に使えるお金がない場合、お金の失敗を経験する機会が少ないと言えるかもしれません。
    子どもは失敗した時に学びを深められるもの。
    買ってみたけど使わなかった、普段からお小遣いを使いすぎて本当に欲しいものがあったときに買えなかった、という経験も将来につながる大きな財産です。
    お小遣いをあげない場合でも、失敗のチャンスをあえて作ることも意識できると良いですね。

    お小遣いをあげなくてもできる小学生の金銭教育

    金銭教育は、お小遣いを渡さなければできないものではありません。
    日々の生活の中でも、お金について学ぶ機会はたくさんあります。

    欲しいものと必要なものの違いを親子で考える

    子どもがお店で「これが欲しい」と言ったときは、すぐに買う・買わないを決めるのではなく、一緒に考える時間をつくってみましょう。
    次のような質問をしてみるのがおすすめです。

    • 本当に必要なものかな?
    • 家に似たものはないかな?
    • 今買わなくても困らないかな?


    このような会話を重ねると、子どもは「欲しい」と「必要」の違いを少しずつ理解できるようになります
    将来、自分でお金を管理するようになったときにも、衝動買いを防ぐ力につながるでしょう。

    予算を決めて子ども自身に買うものを選んでもらう

    お小遣いを渡していなくても、予算を決めて買い物を任せる方法があります。
    「今日は500円以内で文房具を選んでみよう」「遠足のおやつは300円以内で考えてみよう」といった経験です。
    限られた予算の中で選ぶことで、値段を比べる、優先順位を考える、我慢を覚えるといった力が育ちます。
    お金を自由に使わせることだけが金銭教育ではありません。
    限られた予算で考える経験も、大切なお金の学びの一つです。

    貯める・使うなどお金の使い方について話す

    金銭教育では、親子でお金について話す時間も大切です。
    貯金をするとどんな良いことがあるのか、必要なときに使うためにお金を残しておく理由、家族がお金をどのように使っているのかなど、普段の生活の中で自然に話題にしてみましょう。
    子どもは親の行動をよく見ています。
    親が値段を比べながら買い物をしたり、お金の使い方について考えたりしている姿を見ることも、子どもの金銭感覚を育てるきっかけになります。

    お小遣いをあげる・あげないは親子でルールを考えよう

    お小遣いをあげるかどうかを決める際は、周りの家庭に合わせる必要はありません。
    子どもが納得しながら、お金との付き合い方を学べるルールを、親子で一緒に考えることが大切です。

    親子で話し合ってルールを決める

    お小遣いのルールは、親が一方的に決めるよりも、親子で話し合いながら決めることをおすすめします。
    話し合いの際には、次のポイントを意識してみましょう。

    • お小遣いをあげるか、あげないか
    • お小遣いを渡す場合は金額やタイミング
    • 欲しいものがあるときはどうするか
    • お金を使うときの約束


    子どもがルールづくりに参加することで「自分で決めた約束」という意識が生まれ、守ろうとする気持ちにつながりやすくなります
    お小遣いをもらえない場合でも、理由を理解できれば子どもは納得しやすくなります。

    子どもの成長に合わせてルールを見直す

    一度決めたルールを、そのまま続ける必要はありません。
    子どもは成長とともに行動範囲が広がり、お金を使う機会も増えていくため、定期的にルールを見直しましょう。
    たとえば、小学生のうちはお小遣いをあげなくても、中学生になったタイミングで定額制に切り替えるなどです。
    部活動や友達との外出が増えると、お小遣いがないことで不便を感じる場面が増える可能性があるためです。
    子どもと一緒に定期的に、

    • 今のルールで困っていることはないか
    • お金の使い方は身についてきたか
    • 金額や渡し方を変える必要はあるか


    を親子で確認すると、その時期に合ったルールに修正しやすくなります。

    お小遣いの決め方に関するお役立ち記事はこちらから!
    【必見!お金の専門家が解説!】お小遣いのルール決めについて

    【いま注目!】子どものお小遣いを管理する時に知っておく3つのこと!

    国際基準の「子育て」〜お金とは何か?という教育〜

    大切なのは「お小遣い」ではなく「お金との向き合い方」

    子どもにとって本当に大切なのは、お小遣いをもらうことではありません。
    お金との向き合い方を身につけることが重要です。
    限られたお金をどう使うのか、欲しいもののために貯めるのか、本当に必要かを考える力を身につけることが、将来の金銭感覚につながります。
    お小遣いをあげない家庭でも、

    • 買い物の予算を決める
    • 家計について話す
    • 貯金の目的を一緒に考える

    などの機会を取り入れると、お金について学ぶことが可能です。
    「お小遣いを渡しているかどうか」ではなく「お金とどう向き合うか」を家庭で伝えていく方法を意識するとよいでしょう。

    お小遣いをあげる・あげないは家庭に合った方法を選ぼう

    子どもにお小遣いをあげないことには、無駄遣いを防ぎやすい、親子でお金について話し合う機会をつくれるといったメリットがあります。
    一方で、自分でお金を管理する経験が少なくなったり、友達との違いに戸惑ったりする可能性もあります。
    「お小遣いをあげる」「あげない」のどちらかが正解というわけではありません。
    家庭の教育方針や子どもの年齢、性格に合わせてルールを決め、必要に応じて見直していくことが大切です。

    また、お金について考えることは、お小遣いだけではなく、教育費や将来のライフプランを考えるきっかけにもなります。
    「子どもの教育費をどのように準備すればよいかわからない」「家計全体を見直しながら教育資金を計画したい」という場合は、ファイナンシャルプランナー(FP)へ相談する方法もあります。
    専門家のアドバイスを参考にしながら家庭に合った家計管理や教育費の準備を進めることで、子どもの成長に合わせた無理のない金銭教育を続けやすくなるでしょう。

    子どもの教育資金についてファイナンシャルプランナーの方にお話を聞いてみました。
    【必見!】 子どもの将来のための資産形成 お金のプロに聞いてみました!

    お金に関する力シリーズもおすすめ!
    使い方を知らなきゃ破産する?!子どもに伝えたい「お金を使う力」

    小学生から始める!「お金を貯める力」の具体的な鍛え方

    お金は何から守る?小学生から知りたいお金を守る方法と伝えるポイント

    related関連記事

    上に戻る